日本語 女性脳 認知症の脳の働きを自己診断する
女性脳とは、初めから記憶できない脳の働き方。その自己診断の仕方とは。
高齢になれば痴呆になる。行動が止まるからだ。行動の止まりが認知症の姿と知る。
長谷川式痴呆の知能検査
認知症とは、正しくは痴呆症のことだ。誰もが知る認知症の症状は「自分が今、どこに居るのか?場所名が分からない」「一緒に暮らしている家族の顔や名前が分からなくなる」という記憶の喪失だ。
痴呆には中核症状がある。それが「記憶できない」「忘れる」だ。派生して起こるのが異常行動や問題行動だ。
「徘徊する」「調理の手順を間違って気がつかない」「家の中の物を片付けない」など、「忘れる」ことの派生症状だ。
「忘れることが多い」と自覚した人に対して「認知症か?」と、測定と診断の基準にされているのが「長谷川式簡易知能評価スケール」だ。質問して「答えられない項目が多ければ痴呆の疑いがある」と評価される。
質問の例
- 今日は何年何月か?
- 今日は何曜日か?
- あなたが今居る所はどこか?
- 今から言う言葉を記憶してください。憶えているかどうか?を質問するので答えてください。
a桜、b猫、c電車、d梅、e犬、f自転車。 - 「100から7を引いた数を言ってください」。
「さらに、順に、引いた数から7を引いた数を言ってください」。
注「間違えた数(不正解)のところで質問を打ち切る」。 - 「これから言う数を逆から言ってください」。
例、「6、8、2」「3、5、2、5」
注、「3桁(ケタ)逆唱に失敗したら打ち切る)。 - 「4」で言った物の名称をもう一度、言ってください」。
- 「これから物を見せます。隠すので、思い出して言ってください。」
「ペン」「時計」「チョコレート」「スマホ」「スプーン」 - 知っている野菜の名前を言ってください。
注、10個が目標。
評価の仕方。それぞれ得点が付与。
脳の記憶の働き方
脳の中で、「憶える」「記憶する」という部位は、必ずしも一ヵ所ではない。
「調理の手順、順序を説明する」のは「左脳」「ブローカー言語野・空間性の言語領域」だ。「視覚の認知の働き」(交感神経)の働きによる。
「長谷川式簡易知能検査」では、「隠した物を思い出して、その名称を言う」のは、一見して「視覚の認知の能力テスト」のように見えて、日本人は「第2の性質」の「音」「色」「触知」「味」「匂い」を記憶するので、実は、「聴覚」の働きの認知で憶えている。
日本人は、「自分一人で憶える」「自分一人で思い出して話す(行動する)」ことはできなくても、「他者の言葉を耳で聞く」「他者から説明を聴く」と憶えるし、思い出しもする。
これは「脳の言語野」の「聴覚の領域」(時間性の言語領域)で憶えて「行動」にむすびつけているためだ。
聴覚の言語領域は、「短期記憶」を本質とする。憶えたことは、すぐに消えるのが短期記憶だ。
だから「長谷川式簡易知能検査」で「憶えている」「得点が高い」というのは、「行動にむすびついている、丸暗記、記号としている」場合は、「痴呆ではありません。単なる一過性のモノ忘れです」という評価になる。
「あなたは痴呆症の疑いが濃厚です」と評価される人は、「今日は何曜日ですか?」「あなたが今、居る場所はどこですか?」の問いに答える「経験」(行動)と「聴覚」(話しコトバ)とが一義性を喪ない、「行動」が止まっていて停滞しているという人の場合だ。
事例「仕事を忘れるので、毎日、居残りをして二重チェックをしています」
(山田栄子さん。42歳、独身)
私は、営業事務の仕事に就いています。正社員です。勤続20年です。女性事務職では最古参です。ベテランであるはずなのにパソコンへの入力ミス・変換ミスをほとんど毎日起こしています。上司から𠮟責されると、仕事の能力に疑いをもたれているので、いつもビクビクしながら仕事をしています。
この頃は、自分でも先行きに不安を感じるので、注文処理後の連絡が遅れても、ルーティーンの部署に迷惑をかけても、とにかくミスを無くそうと、居残りをして二重、三重にチェックをしてから退社しています。
すると、必ずミスがいくつもいくつも見つかるのです。
帰宅すると、疲れて服も着替えず、床の上にごろっと寝て、朝まで寝ているという毎日です。
なんで、見間違い、デタラメ記憶しかでけへんのやろ、と自分に絶望しています。
日本人の脳の働き方は誰もが痴呆症
脳の言語野には「長期記憶」の部位があります。おもに普通名詞、抽象名詞の言葉を記憶する言語領域です。「左脳」ブローカー言語野、「右脳」ブローカー言語野の「空間性の領域」です。
記憶の対象の例
納品……品物、商品を納入する。
納入……品物、商品を引き渡す。
納める……ものごとを定められた所に定置する。
治める……混乱した状態を安定させる。
修める……整った状態にする。
収める……ものごとを落ちつくところに落ちつかせる。支払う。
受納……ものごと、物、商品を受け入れる。
短期記憶の脳は、これらの漢字・漢語を聴覚で「読むこと」は可能ですが「意味」は、概念であることと、論理思考を必要とするので、記憶できません。
短期記憶は、ウェルニッケの触覚が知覚を記憶します。
だから「二重チェック」で思い出すことができます。
「では、納めると収める、治めるの言葉の意味と違いは?」と問われると、どんなに記憶しているつもりでも「忘れる」のです。
事例の山田栄子さんは「仕事の行動の場面」では、痴呆症ではありませんが、プライベートな非社会性の場面では認知症が深くなり、広がっています。
もし、「失業」すると、脳は痴呆症だけの働き方に変わるのです。
ポルソナーレは「改訂版・ブルガリア方式」で長期記憶の脳の働き方に変えています。